離着陸時「魔の11分」はトイレ厳禁をJALが運用改定
離着陸時「魔の11分」はトイレ厳禁
<JALが運用改定>
事故やトラブルが起きやすい離着陸の前後しばらくは、パイロットは操縦に専念する必要があるとして、日本航空(JAL)はこの時間帯の乗客のトイレの使用制限を厳格にして、乗客から申し出があっても断り、機長に判断を求めないことにしました。
近く、社内の規定を改めることになっています。乗客は「早めのトイレ」を心がける必要がありそうだ。
<「無菌状態コックピット」が国際的なルール>
離陸後3分と着陸前の8分は、事故やトラブルが多発するため「クリティカルイレブン」(魔の11分)と呼ばれています。
このため、この11分を含む一定の時間帯(高度約3千メートル以下を飛行中)は、客室乗務員は緊急の場合を除いて操縦席に連絡をとらないことにしています。
「ステライル(無菌状態)コックピット」と呼ばれる国際的なルール。 この間は揺れる恐れがあるため、客席にはシートベルト着用のサインが点灯し、乗客はトイレに立てません。
だが実際は、トイレを申し出る人は少なくありません。これを客室乗務員が「緊急」とみなして機長に許可を求めるべきか。
JALによると、海外の大半の会社は緊急とは認めず断っています。
全日空(ANA)も「状況によるが、原則的に客室乗務員がお断りしている」ということです。
だがJALでは「サービスの一環」として、申し出があれば機長に連絡をとり、判断を仰ぐのが一般的でした。
<「突出している」と指摘されたJAL>
しかし、この連絡によって管制指示が聞き取りにくくなったり、着陸をやりなおしたりする事態が発生。
「LOSA」と呼ばれる米国の大学が開発した安全分析プログラムによって世界中の航空会社を調査している会社がJALの運航を調べたところ、客室からの連絡によって運航に影響が出かねない状況が約25%で発生し、うち4割は乗客のトイレ使用などについての相談だったことが判明。他社ではほとんどない状況で、「突出している」と指摘されたということです。
そこでJALは、離着陸時にトイレの申し出があった場合、他社と同様、客室乗務員がきっぱりと断り、それでも乗客がトイレに駆け込んでしまったら「しっかり手すりにつかまって」などと呼びかけ、機長を煩わせずに対処することを決めました。
病人や不審者の場合などは、これまで通り機長に連絡します。
JALは「安全のため、トイレは巡航中に」と協力を呼びかけています。
今まで放置してきたことのほうに、改めてJALの体質が透けて見えてしまう?
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